2017年映画ベスト10
どーもです。
あっという間に2018年。光陰矢のごとし。
書いてなかったので、2017年映画ベスト10でも。
10.メッセージ
言語に対する考え方、時間に対する考え方が変わる映画。
なかなか新しい見方ができる。
小説版とは異なる切り口なので、小説も読んでみると違いを楽しめる。
ドゥニ・ヴィルヌーヴはまさに「メッセージ」性の強い作品を撮るのがうまい。
9.ベイビードライバー
音で観る映画。映画には音楽が必要だということを改めて実感させられた。
とある取引シーンでの音の組み合わせが秀逸。
ただ単に音楽が良いというわけではなく、
音と主人公の人物描写が密接にリンクし、よりストーリーの説得力が増した。
8.ローガン
アメコミだけど、決して明るい映画ではない。
バディものであり、家族の大切さを知る映画であり、
意志が受けがれる物語であり、自分と誠実に向き合う映画である。
鑑賞後、正直スカッとした気持ちには全くならないが、心にズシンと残る映画。
何があっても、どれだけ理不尽なことにあっても自分の信じたこと、
意志を貫くことの難しさ、そして大切さを知ることができる。
アンドリュー・ガーフィールドはこういう理不尽に立ち向かう人物が似合う。
6.バーニングオーシャン
『パトリオット・デイ』に続き、
マーク・ウォールバーグ主演×ピーター・バーグ監督作品。
2010年メキシコ湾原油流出事故をモチーフとした災害パニック映画。
完全に人災映画。
事故が起こるまでの油田の様子をVFXを交えながら、克明に描いていく。
命には関わらなくても、映画で描かれる人それぞれの立場での意見の食い違い、
思い違いというのは、大なり小なり現実の仕事現場でも起こっているのだろう。それを実感せざるを得ない。
5.ダンケルク
第二次世界大戦のダンケルクの戦いを描いた作品。
一見、戦争映画に見えるが、実はサスペンス映画。
映画の背景について、詳細は説明されることなく、展開する。
体感映画に近い。ノーラン十八番の時間経過の使い方もうまい。
4.レゴ バットマン
寂しがり屋だけど素直になれないバットマンが仲間の大切さを知っていく映画。
とても共感できた。ホントに泣いた。3回くらい泣いた。
特にクライマックス。
レゴの使い方がうまくて、これはレゴだからこそ意味のある映画だと感じた。
ただただ素晴らしい。気持ちがいい。
3.スウィート17モンスター
ひねくれて、こじらせて、不満をぶちまけて、うまくいかないことばかり。
そんな17歳の女の子の物語。人の揚げ足ばかりとっていた主人公に先生がかけた言葉がこの映画で一番印象に残った。
昔こじらせていた人々、今もこじらせている人々の心に響く作品。
2.ジョンウィック:チャプター2
キアヌ・リーブス主演の殺し屋アクション第2弾。
1作目の追う側から、2作目は追われる側に立場が変わる。そこが見どころ。
「ガン・フー」と呼ばれる、ガン×カンフーという戦法。
近接格闘と銃に心を奪われた。
アクションシーンの舞台設定が上手く、
アクションに意味が付加されていて、とても良い。
ちょこちょこシュールな映像を提供してくれるのもグッド。
1.猿の惑星:聖戦記
リブート版『猿の惑星』三部作完結編。
素晴らしき三幕構造。なぜ、地球は猿の惑星になったのか。
その過程を描く三部作の最後に相応しい完成度。
悪役の思想も確固たるものがあり魅力的だった。
猿側、人間側双方、善悪が曖昧なところもリアリティがあった。
異なる種族の共存とは一体なんなのかを考えさせられる。
2017年は、ジャンルが結構バラけた印象。
巨大ブロックバスター映画よりも、心に残る作品が上位に来た感じ。
(ブロックバスターでも中身がある映画という意味で)
2018年、どうなるかは全然予想もつかないけど、やはり楽しみ。
面白い作品とたくさん出会えますように。。